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菊山 紀彦; 中島 甫; 新藤 雅美
JAERI-M 82-150, 16 Pages, 1982/11
原研で設計が進められている多目的高温ガス炉では、耐熱金属材料は1000C、40atmの高速流動ヘリウム雰囲気中で使用される。このような使用条件下における材料の腐食、クリープ、疲労等の挙動をしらべることが、原子炉構造物の耐久性評価と寿命予測のため必要である。高温高圧高流速のヘリウム条件に先だって、高温、常圧、低流速のヘリウム雰囲気下において各種の試験を実施し、雰囲気を制御した条件下での材料試験について種々の技術的知見の蓄積を得た。ヘリウム供給装置、腐食試験装置、クリープ試験装置、疲労試験装置について技術上の問題点とその対策について述べ、また流屋のスケールアップ、試験片の大型化等に対応する方式を種々比較検討した。
小川 豊
日本金属学会会報, 17(4), p.335 - 340, 1978/04
高温ガス炉近似ヘリウム中における材料の特性に関して、腐食とクリ-プを主体に研究の現状を紹介し、ヘリウム中クリープ試験法確立のために若干の提言をした。腐食については、市販合金の中ではハステロイ-Xが優れていること及びハステロイ-Xの耐食性を改善するためには、Al,Tiの低減化、Mnの増量及びSiの適当添加が有効であることを述べた。クリープに関しては、ヘリウム中でクリープ特性の劣化が著しいインコネル-617合金を例を上げ、ハステロイ-Xについては試験片の寸法効果およびクリープ後の金属組織を述べた。クリープ試験法の確立については、高温部の構成材料にヘリウム中で不活性なモリブデン、石英を使用し、伸びの計測にはヘリウムの汚染や鈍化を防ぐためにモアレ干渉縞を使用した原研独自の試験機を紹介し、またヘリウムの環境効果を検討するにはサブサイズのものを標準の試験片とすることを提案した。